vol.4 そして時代は動き出す

「君はこの世界の事どこまで知ってる?」
「人並みには…。カンザキ研究所で起きたテロによって発生した未知のエネルギーが地球を覆い尽くした。それから変異体と神人類の出現。」
「そうね。一般的にはそうされているわ。だけど、すこし違うの。
変異体が出現して神人類が生まれたのではない。神人類が出現して変異体を生み出したの。」
「…それって」
「神人類の能力よ。君やミサキのような直接破壊を行う能力を『バスター』。
そして、変異体を生み出す能力『クリエイター』。
まぁ、他にも探索を行う能力や再生を行う能力なんかも存在するんだけど、大きく分けるとその2種類ね。

デリーターはそのクリエイター能力者を集めてこの世界を破壊しようとしている。
『この腐敗した世界を浄化するために』とか言ってね。」
「…そのデリーターを倒すために俺の能力が必要なのか?」
「そう。デリーターに対抗するにはまだ圧倒的に数が足りないの。どう?協力してくれる?」
「…分かった。こんな世界を作ったのは俺の親だ。責任はとるさ。」
「ありがとう。とりあえず今日は休んだら?疲れたでしょう。部屋に案内するわ。」


「何かありましたら、お呼び下さい。」
そういうと、ここまで案内してくれた兵は持ち場へ帰っていった。
「…とりあえず、寝るか。」
数カ月ぶりのきれいなベッドで寝た。

そしてこの夜、この後の長い戦争に向けて、運命の時計は少しずつ動き出した。


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